沖縄には「島豆腐」「ジーマーミ豆腐」「豆腐よう」など数々の有名な豆腐があるのをご存知でしょうか?中でも今回は地元民が愛してやまない「ゆし豆腐」をご紹介させていただきます。
「ゆし豆腐」は”本当は教えたくない地元食”で1位にランクインしているんです。そんな「ゆし豆腐」を出来たての状態で食べられるのが老舗の人気店「とうふの比嘉」。
観光客はもちろん、地元の島人からも人気が高い「とうふの比嘉」をレポートさせていただきます!
お店はサトウキビ畑の中!?

市街地から少しはずれ、両サイドにサトウキビ畑という沖縄ならではの景色を眺めながら車を進めます。
この先、舗装されていない険しい砂利道が続くので少し不安になりますが、「とうふの比嘉」はその先にあります。安心して進んでください(笑)
歩くのは少しきついと思いますので、レンタカーなど車をおすすめします。道が悪いので、くれぐれもパンクにはお気をつけ下さい!
ひたすら真っ直ぐ進むと・・

見えてきました!あと50メートル!
広々とした駐車場!

お疲れ様です、到着です!広々とした駐車場は店前で約10台ほど止められます。
が、さすが人気の名店!早朝からたくさんの人で賑わっていますので、満車になる前に余裕をもって行きましょう。
まるで海の家のような店内

入口には「暑さに強い方」「暑さに弱い方」と書かれた看板があります。テラスと店内が選べるようになっているんですね。
今回はせっかくなのでテラス席にしてみました!

サトウキビ畑に囲まれた開放的な店内は、まるで海の家のようで、雰囲気抜群!沖縄キター!と実感すること間違いなしですね。
「とうふの比嘉」はこんなお店

沖縄郷土料理の「ゆし豆腐」を創業以来ずっと手作りで提供している「とうふの比嘉」。創業なんと約70年!!もともとは製造・販売のみだったのですが、地元の方からの熱い想いに応えて、約12年前からお食事処を併設したのだそうです。
もちろん今でも販売は行っているので、出来たての温かいお豆腐を持ち帰ることができます。ちなみに本州では、規定上、温かいお豆腐の販売は禁止されているので、沖縄ならではの光景です!
機械も使わずに全て手作業で約70年も作り続けてるなんて本当に凄いですよね。
夜明け前からせっせと準備を始め、オープンはAM6:30。早朝にもかかわらず、丹精込めて作られた美味しいお豆腐を食べようと朝からたくさんの人で賑わいます。
朝の澄んだ島の空気と共に、胃に染みる優しい「ゆし豆腐」。ぜひ、眠い目をこすりながらでも経験していただきたいひと時です。
また、営業時間は15:00までですが、豆腐が無くなり次第終了なので、ご注意ください!!ちなみに、私は9月上旬の平日にお伺いしたのですが、お昼前にお電話させていただいた時には「もうすぐ豆腐がなくなってしまうので早めにいらしてください」と言われました。

賑わっています。さすが人気店!改めて観光客だけでなく、地元の方からの人気も高いのだと実感しました。
そんな多くの方から愛されている「ゆし豆腐」とはどんな豆腐なのか、みなさまご存知ですか?おそらく本州の方だとあまり聞き慣れないのではないでしょうか。私も豆腐は絹と木綿しか存じ上げません。
郷土料理「ゆし豆腐」とは?

「ゆし豆腐」のみならず、「島豆腐」自体が本州の豆腐の作り方と少し違うんです。本州の豆腐は大豆をすり潰したものを煮てから絞りますが、沖縄の豆腐は逆で、絞ってから煮ます。そうすることによって、熱に弱いタンパク質が外に逃げずにギュッと豆腐に凝縮されるそうです。
さらに「ゆし豆腐」と「島豆腐」でも作り方が異なります。「島豆腐」は豆乳ににがりを入れた後に型に入れて固めるのですが、「ゆし豆腐」は型には入れません。型に入れる前のふわっふわで、大豆が濃厚な状態でいただくんです!
想像するだけで癒されますね(笑)特に女性の方にはぴったり!
そんな「ゆし豆腐」を出来たてホヤホヤでいただけるのが「とうふの比嘉」さんですよ。
いろいろな豆腐メニュー

メニューはこんな感じで豆腐を使ったメニューが並んでいます。こちらもお昼すぎにお伺いした時には、既に売り切れがチラホラありました。
ということで、注文したのはこちら!
ゆし豆腐セット

・・・優しい!!
薄味ですが、豆乳の風味とふわっふわなお豆腐が楽しめます。ゆし豆腐と一緒に入っている汁も、豆腐から出たものです。
卓上にお醤油やお塩が置いてあるので、お好みで調味料を足して召し上がります。まずはそのまま、豆腐自体の旨味を味わい、その後でいろいろと味変してみてください。
8割程食べたら、ご飯をゆし豆腐の中に入れて一緒に食べるのがオーナーのおすすめ!
ぶっかけゆし豆腐

本当は卵黄も乗っていたのですが、待ちきれずに崩してしまいました、すみません(笑)
豆腐の下にはとろろとご飯が隠れています。絶妙にマッチしていて美味しい!!シンプルながらお腹いっぱいになるセットになっています。
そしてなんといってもお値段が安い!お腹いっぱい食べても1000円以下!手間暇かけて作られてこのお値段は、なんだか申し訳なくなりますね・・
今回は注文しなかったのですが、次回はぜひ付け合せのメニューも食べてみたいところです。
おわりに

サトウキビ畑に囲まれ、のどかでゆっくりとした時間が流れる「とうふの比嘉」。そんな中で食べる優しいお豆腐は胃にも心にも染みること間違いなし!ぜひ、石垣島に行った際には立ち寄っていただきたい。
おすすめは断然早朝です!!
営業時間 | 6:30-15:00 |
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定休日 | 日曜日 |
住所 |
沖縄県石垣市石垣570
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※情報は記事公開時点のものです。詳細は公式サイトなどでも事前確認することをおすすめします。